注文住宅の悩み

ライフプランと合わせて考える住宅購入のタイミング

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マイホーム購入は人生の一大イベントです。

家を買うタイミングはその後のライフプランや生活に大きく影響します。住宅ローンは最長で35年。返済を終えるまでの間、毎月何万円もの金額を支払い続けることになります。毎月の負担は生活の質にも大きく関わります。
そのため、家を買う際は収入の状況だけでなく、その後の支出の予定についてもよく考える必要があります。

◯ライフプランと家を買うタイミング

結婚や出産など、人生の節目はマイホーム購入を考えるきっかけにもなります。どんな節目にどんなメリット・デメリットがあるのかそれぞれについて考えてみましょう。

●独身のうちに家を買う

あまり多くはありませんが、独身のうちにマイホームを手に入れてしまうという人もいます。

若いうちに家を買う最大のメリットは、長い住宅ローンが組みやすいこと。定年まで期間に余裕があるため、より長いローンを組めるようになります。ローンの期間が長ければ、毎月の返済額も小さくでき、日々の負担も少なくなります。

自分一人で家のことやお金のことを決定できるため、物件の選択や家づくりがスムーズに進みやすいのもメリットです。

結婚したりその後子どもが生まれたりして、購入した家が手狭になっても、住宅の購入が無駄になることはありません。人に貸して賃貸収入を得るのも良いですし、売って新しい家の購入資金にすることもできます。

デメリットとしては、収入が少ないうちは大きなローンを組みづらいことです。自分一人の収入で返済可能な範囲でしかローンが組めません。また、若いうちは貯金も少ないため、まとまった金額の頭金を準備するのも大変です。予算の関係で、小さな家しか購入できない可能性もあります。

また、早々に「自分だけの快適な家」を手に入れてしまうと、誰かと暮らすのが億劫になったり、手放したり貸したりするのに躊躇しやすくなってしまう場合もあります。不動産は売却するのにも手間がかかるため、将来売ることを考えている場合はあらかじめそのことを頭に入れておきましょう。

●結婚を期に家を買う

結婚によって家庭を持ったり転居が必要になったりしたタイミングで住宅購入を考えるケースもあります。

共働きの家庭であれば、2人の収入を合わせてローンを組むことができるようになります。一人の時よりも大きな家を建てやすく、後々子どもが生まれた時についても考えやすくなります。
収入を合算せず、片方が単独でローンを組む場合でも、もう一人の収入を生活費に当てられるため、毎月のやりくりに余裕が生まれやすくなります。

なによりも、2人でその後の生活について考えながら家を選んだり作ったりするのは楽しいものです。

ただ、新婚のタイミングはその他にも出費の多くなりやすい時期でもあります。
結婚式や披露宴、新婚旅行にもこだわる場合、一時的にかなりのお金が出ていくことになります。家を建てるのにローンを組む場合でも、諸経費などローンではなく現金が必要になる場面も多いです。計画的に物事を進めていかなければ、華々しい新婚生活のスタートが、お金に困る残念な始まりになってしまうかもしれません。

●子どもの誕生に合わせて家を買う

子どもが生まれ、家族が増えるのに合わせて家を買う場合、どんなメリット・デメリットが考えられるでしょうか?

まずメリットとしては、具体的に将来を考えながら住宅購入を行えるということがあげられます。
家族の人数が決まれば、必要な家の広さや数も決まります。子育て中だけでなく、独立後についても考えやすくなります。また、子どもにかかる教育費などを考えつつローンの返済についても計画できるようになります。

ただ、子育てをしながらローンを返済するのは大変です。教育費はもちろん、生活費も増えます。病気や怪我などの一時的な出費リスクも増加します。子どもが公立校に通うのか、私立に通うのかでも毎月の支出は大きく変化します。
また、妊娠出産中や子どもが小さいうちは産休や子育て、時短勤務などで妻の収入が一時的に減少することになります。増えた生活費・教育費に加え、住宅ローンも十分に返済できる余裕があるかどうかよく検討して見る必要があります。
また、子どもが小さいうちや妊娠出産前後は引っ越しや家づくりも大きな負担になることも忘れないようにしましょう。

●転勤族はマイホーム購入はやめるべき?

仕事の関係で転勤が多い場合、いつ家を買うべきか、そもそも買っても良いものなのか悩ましいところです。せっかく家を買っても満足に住めないうちに手放すことになってしまいお金が無駄になったという事態だけは避けなくてはなりません。

しかし、だからといって、転勤族がマイホームを諦めなくてはならないわけではありません。
子どもがいて、まだ学校に通っている年齢ならば単身赴任にするという手段もあります。家族全員で引っ越しする場合でも、家を賃貸として貸し出せば、わざわざ家を手放さずにすみます。

ただし、家を他人に貸す場合はいくつか注意が必要です。まず、住宅ローン減税の対象となるのは自宅のみ。賃貸にした場合は減税の対象外になります。もしローンが残っているなら人に貸すよりも手放してしまった方が良いかもしれません。
また、貸したことで家に傷や汚れがつく可能性があるということも覚悟しなければなりません。賃貸にするために買った家なら傷をつけられてもそこまで気にはなりませんが、自分のために買った家を他人に傷つけられるのは辛いものです。

◯消費税や金利に合わせて家を買う

マイホーム購入の際には、自分のライフプランだけでなく、法律や経済情勢についても関心を持ち、タイミングを見計らう必要があります。

●増税に備える

2014年、消費税が5%から8%に上がった際には、住宅購入の駆け込み需要が発生しました。
例えば、2000万円の建物にかかる消費税は5%ならば100万円ですが、8%に上がれば160万円。実に60万円もの差になります。物件価格が上昇すればするほど金額の差は無視できないものになります。
物件価格以外にも、引っ越し料金や家具家電の購入費など、家を買えば消費税のかかる支払いは多くなります。消費税が更に引き上げられる前に家を買えば、出費が大きく抑えられるでしょう。

ただ、全回の増税時と同じように駆け込み需要が発生した場合、減税前に家を買ってしまうのが必ず得になるとは言い切れません。
家を建てるのには時間も手間もかかります。需要が急に増えても、簡単に対応できるものではありません。前回は増税までに引き渡しが間に合わなかったり、需要が増えたことで人件費も一時的に上がり、結果的に工事費が高くなってしまったりしたケースも見られました。
急ぐあまり家づくりに時間がかけられず不満の残る結果になってしまっては、多少安く変えたところで意味はありません。増税前に間に合わせようと慌ててしまう前に、冷静に考えてみることが大切です。

●住宅ローンの金利にあわせて家を買う

住宅ローンは高額のローンです。ほんの僅かに金利が違うだけでも、返済額は数十万円、時には数百万円も変わってしまいます。

例えば、3000万円を30年で返済するローンを組んだ場合で考えてみましょう。
金利が1.3%の場合、利息の合計は6,245,332円ですが、金利が1.0%なら4,737,068円に、0.8%なら3,753,813円になります。金利の差は総返済額に数百万円もの差を生みます。
これは無視できない差ではありますが、金利が低いことだけを狙ってタイミングを決めてしまうのはおすすめしません。低金利のローンは変動金利型です。最近は住宅ローンを組む人の半数以上が変動金利を選択するほど低金利が続いていますが、それでも金利上昇のリスクがないとは限りません。途中で他のローンに借り換えることもできますが、手続きには手間と費用がかかります。

◯家を買うなら30代のうちに

何を決め手に家を買うタイミングを決めるにしても、ローンを組んで住宅を手に入れるなら30代のうちに購入するのがおすすめです。

住宅ローンは返済期間が少ない方が毎月の負担は少なくなります。もちろん返済が伸びれば利息も増えますが、余裕のあるうちに繰り上げ返済を行えばOKです。繰り上げてお金を返すならわざわざ長期ローンを組まなくても良いのではないかと感じるかもしれませんが、払わなければならないのと自分の意志でお多く返すのとでは全く違います。後者の場合、急な出費で余裕がない時は無理に繰り上げなくても良いのです。

さて、一般的に住宅ローンは最長で35年。企業の定年が65歳まで延長されていることを考えると、30歳の時にローンを組めば定年のタイミングで返済も終わります。基本的に定年後も返済が続くようなローンは組めません。年齢が上がれば上がるほど、組めるローンは期間の短いものになります。

30代になれば、仕事や家庭の状況もある程度今後の展望が見えてきていることでしょう。長期のローンを組むのに適した環境になります。

◯自己資金はどの程度必要か


住宅ローンだけでなく、自己資金(頭金)についても考えなくてはなりません。

最近では自己資金ゼロで組めるローンも増えてきていますが、やはりある程度の自己資金はあった方が安心です。

まず、自己資金の割合によって金利が変わるローンがあります。自己資金が少ないほどリスクが高くなるため、金利も高くなります。最低でも住宅購入額の1割以上の自己資金は必要です。
また、自己資金を増やせばローンの借入額も少なくできます。利息が減らせるだけでなく、毎月の返済額も抑えやすくなります。

しかし、自己資金は多ければ多ければよいというものでもありません。家を買うために、貯金をすべて使い切ってしまい、自由になるお金がなくなってしまうことだけは避けましょう。病気や怪我で急にお金が必要になった時や、トラブルで短期間収入が途絶えてしまう時に対応できるだけの資金は残しておきましょう。

一般的に、自己資金は住宅購入額の2割から3割ほどあるのがよいとされています。

◯マンション、一戸建てか

家を買うと決めたら次に悩むことになるのがこの問題です。
マンションにも一戸建てにもそれぞれメリット・デメリットがあります。両者をよく比較しながら、どちらの方がよりメリットが大きいかよく検討してみましょう。

マンションを購入する場合、新築だけでなく中古マンションも選択肢に入れることをおすすめします。
首都圏の新築マンションの価格は上昇傾向にあります。東京オリンピックが終われば多少落ち着くかもしれませんが、人口の一極集中傾向は変わりそうにもありません。
最近では、リノベーションして綺麗になった中古マンションの人気が高まっています。値段も手頃で交通の便もよく、狭い一戸建てを都内に買うよりも快適な暮らしが期待できます。

◯自分にあったタイミングで家を買おう


家を買うタイミングには、人生の節目だけでなく、法律や制度の変更、経済情勢などさまざまな要因が影響します。
どのタイミングに決める場合にも、それぞれのメリット・デメリットがあり、その大きさはその人の事情によって異なります。ライフプランは人それぞれです。万人にとってベストなタイミングというものはありません。
最も良いタイミングで家を買い、後悔なくマイホームを手に入れるためには、自分の将来を考えて決めることがカギになります。

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